「風邪にはなぜみかん？」

「風邪にはみかんがいい」

結論は、みかんにはビタミンCが多く含まれていて、粘膜を強化し免疫力を高める効果があるといわれてます。

栄養学なんてない昔から「みかんを食べると風邪を引かない」とよく言われるようになったのでしょう。

「どうして？」の疑問がわかっていくと、風邪にはみかん以外にも効果があると言われてる食べもがあるということや、どんな食べ物を食べればよいかが見えてきます。

今回は、免疫力とは、どんな仕組みなのかをおさらいしてみましょう！

体がウイルス戦う仕組み

今回は、細菌やウイルスは敵、免疫機能をヒーロー部隊に例えてみましょう！

最初の防御の壁：皮膚や粘膜

皮膚や粘膜は、体に侵入しようとするウイルスや細菌をブロックする大切なバリアです。特にインフルエンザウイルスは、鼻や喉の粘膜を通じて体内に入ってくるため、このバリアがしっかりしていることが重要です。

風邪予防には「手洗い・うがい」といいますよね。

その理由は、

「手洗い」で手に付いた細菌やウイルスを洗い流し、「うがい」により喉のついている細菌やウイルスを体の中に入れないためなんです。

「なぜ？」が分かると、「手洗いうがい」の大切さが身に沁みてわかりますよね。

もし、皮膚や粘膜のバリアを破って体の中に入ってきてしまった場合はどうなるのでしょうか？

大丈夫！

免疫系：２つの戦闘部隊

皮膚や粘膜の下にはバリア機能を担ってくれている細胞がたくさんいます。

免疫系と呼ばれるさまざな役割をもった細胞たちが互いに協力しながら私たちの体が健康で過ごせるように、日夜戦闘を繰り広げてくれています。その姿はまるでヒーローの様です。

主な免疫系の細胞たちをご紹介しますね。

第一部隊：体内に侵入した細菌を最前線で戦ってくれている主な細胞たち

• マクロファージ: 体内に侵入したウイルスや細菌を最初に発見し、食べて排除します。まさに「戦の開幕者」。
• 好中球: 最前線で大量に出動し、侵入者を素早く捕らえて戦います。「白き戦闘機」として活躍！

第二部隊：細菌やウイルスは何度も何度も襲ってくるので、再登場の敵を迎え撃つ細胞たち

• T細胞: 初めて出会った病原体を記憶し、再度現れたときに素早く対応。戦略的な「司令官」です。
• B細胞: 抗体を作り、敵を無力化したり、他の免疫細胞に標識を付けて戦いを支援。「情報を集め、敵を捕まえる」役割。

免疫力を高めるビタミンたち

「私たちの体は食べ物でできています」

よく聞く言葉ですね。

ウイルスや細菌と戦う免疫ヒーロたちも、私たちが食べる食べ物からできています。

特に肉・魚・卵などのたんぱく質からは、免疫反応に関わる重要な細胞が作られています。

「バランスの良い食事」が大切だとは皆さんご存じだと思いますが、

バランスの良い食事は細菌やウイルスと戦うためにもとっても大切だということなんです。

ビタミンには免疫ヒーローをより優位な環境で戦えるようにする力があります。

まさに「縁の下の力もち」。

それぞれのビタミンには得意な働きがあります。

ビタミンの働き

下の表は主なビタミンとその働きと食品例の一覧です。

種類	主な働き	食品例
ビタミンA	粘膜の健康を保つ	にんじん、ほうれん草、かぼちゃ
ビタミンC	マクロファージや好中球の働きを強化し、 細胞を守る。	みかん、いちご、キウイ、
ビタミンD	T細胞やマクロファージを活性化	魚、卵、きのこ
ビタミンE	免疫細胞を守り、免疫応答を強化	アーモンド、オリーブオイル、魚
ビタミンB群	免疫細胞のエネルギー源	鶏肉、卵、納豆、乳製品
ビタミンK	体の回復を助ける	ほうれん草、納豆、ブロッコリー

残念ながら、「これだけ食べておけば完璧！」という万能なビタミンは存在しません。

ですが普段、何気なく食べている食べ物が、実は体の中でウイルスと戦う免疫ヒーローをサポートしてくれていると知ったら・・・・少し特別な食べ物に感じませんか？

おわり

お仕事や勉強など、毎日の忙しさに追われてしまうと、つい自分の体を後回しにしがちです。でも、「インフルエンザが流行している」「新しいウイルスが話題になっている」などのニュースを耳にしたときこそ、少し立ち止まって免疫ヒーローたちに思いを巡らせてみませんか？

自分の体と免疫ヒーローを労わるために、バランスの良い食事を意識して、健康を守る習慣を取り入れることができたら素敵ですよね。日々の食事が、あなた自身の元気と、免疫ヒーローたちの活躍を支える一助となりますように。